BOOSTER STRAP のお話し・・・
夏場の早期受注会期間にブーツをご予約いただいた
お客様にはプレゼントさせていただくことが多い
「 BOOSTER STRAP」
ですが、今日お客様との会話の中で おやおや~
と思うことがあったのと、日頃から感じている
ことを整理してご案内してみますね。
「 BOOSTER STRAP」
は、フロント側(スネ)にゴムベルトが2~3枚
使われた伸縮性があって、しっかり締まる
パワーストラップなのですが、
その効果としては、
1. 伸縮性のあるベルトなのでしっかり締めて使う
ことでブーツと足の一体感が得やすくよく締まる
スネ圧をかける動きも出しやすい。
(しなやかに動ける)
2. 各ブーツの純正品よりもスネに荷重した時の
スキーのトップの捉えが格段に向上する。
エキスパートスキーヤーに多く愛されているパーツ
だが、実は、脚力がないJr.や女性やシニアの皆さん
には、少ない動きでもトップを捉えやすくなるという
より重宝なパーツでもある。
3. 荷重から抜重(切り替え)の時に、伸びていたゴム
が戻ろうとする反動でスキーを前に走らせて抜けを
良くしてくれるので、ターン後半のスキーの走り
につながる。
などが主なメリット。簡単にまとめると、
スネ部のフィット感が上がり、フレックスがしなやか
になり、ターンの導入が楽になり、スキーの抜け・
走りが良くなるのが「 BOOSTER STRAP」
ってことてせす。
今日のお客様との会話・・・
(お客様=青字) (スタッフ=茶字)
「BOOSTER を某リサイクルショップで
見つけたので買ってつけてみたんですよ!!
800円くらいでしたぁ」
という内容・・・と、そこから話が進む!!
「BOOSTER って、最初に取り付けてから
ブーツを買い換えるまで何年も何年も使って
らっしゃる方が多いんですけどねぇ、実は
滑走40日~50日前後で本来の効果って、ほぼ
なくなってるんですけど、そのままダラダラと
使ってしまってる方が多いのなんのって・・・
まあ、新品を100としたら、滑走1日ごとに性能が
2-3%ずつ落ちていくわけだから、実感しにくい
んですよねぇ、新品に付け替えて初めて気づく人
がほとんどです。」
「えっ、じゃあ僕が買ったものって機能してない
ものを買って使ってるってことですか???
純正品よりも全然締まってるんですけど・・・」
「機能しているかどうか、実験してみますか??
右足は今のままで、左足には新品のベルトを
つけてみますねえ」
左足、取付完了!!
「とりあえず、両方とも締めればよく締まって
ますけど・・・」
「じゃあ、ここからテストですよ。
まずは右足で立って、しっかり踏み込んだ状態で
足指でしっかり地面を掴んだ時のつかみやすさを
よく覚えておいて下さい。覚えたら今度は新品を
つけた左足でやった時の感覚を確かめてみて下さい。
どうです???」
「ええっ!! 掴みやすさと、掴む強さが全然違う!!
どういうこと??? 同時に比べたら別物ですねぇ!!!
何この違いは??? じゃあ、自分はしまった気が
してただけで喜んでたってことですか???」
「そういうことになりますよねぇ。まあ、締まった
気がして動きやすいというメリットだけは活きて
ますけど・・・
捉える!! 走る!! という最大のメリット
は、ほぼ死んじゃってるってことです。
スキー板なら、エッジが消耗して丸くなって切れる
スキーができなくなるのに等しい、ゴム製なんだから
永久に持つわけではない!! 使えばヘタる!! という
ことですよ。」
って話でした。
そもそも15年くらい前から、早期予約の
プレゼントの品の一つに
「 BOOSTER STRAP」
を加えたのも、せっかく新しいブーツを買って
フィッティングまでご希望いただくお客様が
ほとんどなので、どうせならブーツの持つ機能を
もっと良くした上でスキーを楽しんでもらいたい!!
という思いからです。
多少のお金はかかる話かもしれませんが、どうせ
本気でスキーに取り組みたいという向上心のある
スキーヤーの方ならば、
「 BOOSTER STRAP」
は、消耗パーツであるということを今一度ご理解
いただければと思いますよ。
オフシーズンの間にリニューアルをオススメします!!!